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編集長のブログ

微温な差別意識


この10年くらいの間に「微温な差別」というべき状況の水嵩がどんどんと上っているのを感じていた。「微温」というのはそれほどあからさまではないが、根は深く、多くの人々の心象のなかに漂っているものというような意味である。それがヘイトスピーチの拡大を許し、経済的に困窮する人々を切り捨て、無視する政策を増長してきた。差別する側の人間は自分たちの「微温な不満」を、公共サービスを減らして、市場に投げ出す「政策」を「役人が多すぎる!」「税金をもっと節約する!」などという耳に入りやすい大声の持ち主に賛成し、大阪では彼等の思うような政策が実現した。そのような不満を持つ人々は、「そこそこ普通な生活」を送り、本来なら、「微温な差別観」とは無縁に見える人々だ。しかし、思い出して欲しい、ユダヤ人を差別し、障害者、精神障碍者、同性愛者などを大量虐殺したナチス政権に加担したのは、当時ドイツで中産階級と目されてきたそのような人々なのだ。彼等はただ自分たちの利益や、自分たちの主張と存在の正当性を言い立てるために、平気で「自分たちと、違うようにみえる人々を排斥し、殺したのだ!」。「社会の役に立たず、余分な存在として!」。不幸に見舞われた人々は助け合う、しかし「微温な差別観」を持った人々が多く暮らす社会から、今回の「相模原殺傷事件」を引き起こした加害者のような凶悪な若者が時に生まれる。だから、事件と私たちは無縁ではない。美しく健全に見せかけられている社会にたまる「虚偽と偽善」がとんでもない惨劇やテロを生む土壌になるのだ。


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