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編集長のブログ

サクリファイス(犠牲)


「サクリファイス」、この言葉は愛する映画監督タルコフスキーの映画のタイトルであった。いま同じタイトルで編集長のブログを書くことになり、なにか言い知れぬ思いが胸中に去来する。

今、21世紀前半を迎えても中東では、まるで中世に先祖かえりしたような騒乱が続いている。ただ武器の性能だけは向上しているので、騒乱は多数の犠牲者を生み出し、地上の営みを、否、営みのあった町を瓦礫と化す。

そのような状況の最中で、相も変わらずポリティカルなパワーゲームが幅をきかせ、個々にもたらされる情報は詐術的言説をともない事の本質を隠蔽しようとする。

一体なぜ、フリージャーナリストの後藤健二さんが殺されなければならなかったのか。一方が他方を非難し、他方が一方を弾劾するばかりで、彼に一体何の咎があり、殺されたのかが見えてこない。

テレビで報道される情報も、政府の公式発表も、当事者のことよりも、周辺の国々の政治状況のはざまで、あたかも彼がまきこまれ、殺されたかのような説明がほとんどである。日本という国家がたった一人の命も救えないという事実が置き忘れられている。現在日本は「戦争を放棄している」国である。ならば、ただその道義によって、それがいかに幼稚に見えようが、「必死のその道義」によってのみ問題を解決するべきであったと思う。相手を人間とは別の「テロ集団の怪物」と見はなすことでは到底この問題は解決されない。「血には血を、力には力を」という論理では、これからも騒乱の世界は犠牲者を生み続けるだろう。

それを、いつ私たちは卒業できるのか、「新たな世界平和の構想と原則」を一刻も早く打ち立てなければ、この世は滅びてしまうかも知れないのだ。

 


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