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編集長のブログ

雪のさんた・まりあ


現在1月14日午後1時30分。神奈川県全域に大雪警報が出た。外はまるで雪国のごとく真っ白な雪に覆われている。

明日1月15日は、アウグスティヌス今道友信先生の追悼ミサが行われる。
私は出席する予定で数日前からいろいろ準備をしていた。たいした準備ではないが、それでも私の中では格別の思いがあり、喪服をクローゼットから出したりしていたのだが、この日の大雪で、それも無にして、平服で行こうかなどと思い直している。

今道先生は昨年10月13日に逝去されたのだが、私がそのことを知ったのは1カ月後のことだった。あの時期arc/16発刊の最終局面を迎え、新聞に目を通す暇もなかった。
先生が末期的病状で入退院を繰り返していたことは知っていたが、ときおり葉書などで連絡をいただき、それに返事をするという感じで、私の中では、先生の「最終講義」のときにお別れは済んだのだという想いが強かった。

しかし、実際に訪れた先生の死は、思いのほか私を直撃した。

だから、今までこのブログでも先生のことは書かなかったし、書けなかった。

今日、降り積もる雪を見ていたら、先生の「雪のさんた・まりあ」という詩を思い出した。
そして、この詩を『チェロを奏く象』という詩集に収め編むまでの先生との何十時間にも及ぶ白熱した討論の場面を思い出した。

「雪のさんた・まりあ」は若くして亡くなられた今道先生のお姉様を思い書かれた詩のひとつだ。それらの詩は『チェロを奏く象』の「ヴィラ・ハドリアナ」という章に収められている。

わたしはこれらの詩編を読むたびにいつも、いつも別世界で編まれた今道友信という詩人の別次元の生の慟哭を感じて、不思議な気持ちになる。

生前、先生はいつでも、満月の夜にはお姉様と再会し、空を飛び、鳥に姿を変え、自在であり、そして幸福であったのだ。

しかし、この世の桎梏のなかでは、先生はあくまでクリスチャンであり、アウグスティヌス今道友信であった。

「雪のさんた・まりあ」はそのような先生の、透明な、あまりにも無防備な心の奥底から自然に紡ぎだされた傑作であると改めて思う。


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