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編集長のブログ

かつてない、大災害②


今回の大災害の報道を一週間見続けていて、考えたことを以下に記します。

自衛隊はやはり災害救助隊として役割を発揮できるということを再認識した。

東京電力の企業体質には以前から不信感を懐いていたが、今回の巨大地震にともなう福島県の原子力発電の事故で、もはや東電はこれまでのように問題の本質を隠蔽することが不可能になった。

これまでの日本のエネルギー政策を抜本的に変えることが必要だ。エネルギーを国家なり、一企業独占がすることはもはや時代遅れになってきている。かつてこの国の高級官僚たちは、それをもって国民国家の統制の一助にしようと考えた。しかし、このような高級官僚たちの思惑を超えた速さと規模で歴史は進んでいる。アメリカの研究者が考え出した「スマートグリット」という方法は最近広く喧伝されているが、これも東電は、自分たちの既得権益を極力温存するように、本来の「スマートグリット」の趣旨を逸脱して言葉だけ借用し、自分たちに都合のよい中味の改変を行なっている。また、最近の「太陽光発電」に関しての、新聞報道を見ると、東電は買い取った「太陽光発電」の料金を、「太陽光発電」を使用していない一般電力使用者の料金に上乗せするという。あきれてしまうが、東電幹部はこれほどに国民を馬鹿にしているということである。これでは、言葉だけで「クリーンエネルギー」などと謳っても日本で「クリーンエネルギー」が広まらないのは理の当然であろう。

政治家は、これからの時代状況、国際状況を見据えたとき、「エネルギー」は個々が発電できるものに変えていく施策をとるべきなのだ。つまり、個々の家庭の自家発電能力を高めることである。その一方今回のような広域な津波被害などに備え、自然災害を蒙りにくい場所に原子力発電以外の大規模な発電所をいくつか作ればよいと考える。

また、関東大震災、第2次世界大戦直後にも考えられたことだが、都市と市街地の設計を抜本的に変える政策が必要であり、今回の大震災がそのことを教えてくれる。

表面的に平和に見える社会のなかに溜まっているひずみは(12年以上、年間の自殺者が3万人を超えている〈変死者・未遂は含まない>。b犬猫の殺傷処分が10年以上年間30万匹を超ている。さらに見逃せない所得格差など)、地震のような形では広域の人々に影響を与えないが人々の意識下に蓄えられ、生きていることの不幸感を増幅する。こうした人々の意識化の問題は、これまで宗教や、個別の学問の領域に止まってきたが、「人間とはいかなる存在なのか」が未だ解明されていない今日、社会なかんずく、政府のリーダーがもっとも深く、繊細に心を砕き国家運営に反映させるべき問題ではないのか。

⑥に関連するが、派遣社員の雇い止めなど、「命あるものを」もののように使い捨にする社会はいびつであるということが人々の共通認識になっていないとき、そのような事象はいたずらに人心の不安感を煽り、人々を自己防衛のみに走らせる。このようなことに敏感になり、しかるべき施策を施すのが本来のリーダーの務めである。単に自国の興隆を、「兵力の増強」「財政などの充実におく時代はすでに終わりつつある。

以上、7項目に分けて要旨のみ記しましたが、引き続き、明日以降に「その③」を記します。末筆ですが、この度被害に遭われた方々、この災害は「あなたの責任ではありません」。どうか、この非常時を工夫し、助け合い、乗り越え、生き抜いてください。きっとそこから、今まで見たこともない、美しいものが生まれてくることを私は信じています。

([編集長のブログ」原文は、青フォントのタイトルをクリックして読んでください。原文の改行が反映されています。)


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